ごま油

胡麻の原料別・搾り方の違いで、ごまの美味しさが変わってきます。たなか油屋の胡麻油をお試し下さい。

【胡麻油の伝来】

奈良時代、仏教伝来と共に中国から胡麻と胡麻油が伝わりました。
日本では、縄文時代末期の紀元前1200年ごろの遺跡から胡麻の種子が発見されたり福岡県の鴻臚館からは台所から白胡麻と黒胡麻が発掘されました。奈良時代には胡麻の栽培も始まったともいわれ、当時は胡麻を食べるというよりは、火の中に胡麻をいれ魚やお肉を焼く際の香り付けとしていたと鴻臚館の遺跡からわかりました。しかし食用とされたのは平安時代後期からだといわれています。

【こんなにスゴイ。胡麻油のパワー!!】

☆胡麻油はとびぬけて酸化しにくい油

食用油は一般的に空気や光などの影響によって酸化がすすみ時間の経過と共に風味が悪くなってきます。
しかし、胡麻油は他の食用油に比べ空気や光の影響を受けにくく風味が長持ちします。
それは、胡麻の中に含まれる脂肪酸や栄養素が酸化安定性に優れているからで焙煎された胡麻油は特に優れていると試験結果で証明されています。

☆現代人に必要な栄養素の宝庫

胡麻油の原料である胡麻は、健康食材として知られていますが、胡麻油もビタミン・ミネラルが豊富だと言われています。その中でも、セサミンという栄養素は抗酸化作用があるため、疲労回復や老化予防に有効です。
胡麻油に含まれるリノール酸・オレイン酸は、コレステロールを下げる効果があり普段の油でコレステロール値に影響がある方は、胡麻油に切り替える事もお勧めです。

☆強力な抗酸化物質
〈ゴマリグナン〉
ゴマリグナンは、特に脂質の酸化を防ぐ働きがあり、胡麻油が他の油より酸化しにくいのはゴマリグナンのおかげです。このゴマリグナンの食物繊維の仲間で「ファイト・エストロゲン」とも呼ばれています。
「ファイト」とは、ギリシャ語で植物をさしていてゴマリグナンは植物性の女性ホルモンの一種で大豆や乳製品に含まれるイソフラボンと同じく女性ホルモン(エストロゲン)と似たはたらきをします。
胡麻には更年期の女性ホルモンバランスを整え、更年期障害を改善する効果があります。
〈セサミノール〉
体内や食品中の脂質が酸化されてできる過酸化脂質は、細胞の老化やガン化の原因の一つと考えられています。セサミノールは、抗酸化作用によって過酸化脂質の生成をおさえます。動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの生成も抑制します。
また、二日酔いの元凶であるアセトアルデヒトの分解速度をはやめる効果があるので肝臓の負担を軽くする効果があります。